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第1回北海道淡水魚保護フォーラム

谷口 義則


谷口 義則
 (たにぐち よしのり)
 山口県立大学講師 山口市在住

[主な著書]
 ■「ニジマスの産卵床造成が在来イワナ属魚類に及ぼす影響」
  日本魚類学会誌,47: 149-156 (2000)
 ■「ニジマスの侵入条件:増水時期と生活史のマッチングから謎を解く」
  アメリカ生態学会誌 (印刷中)

[最近思うこと]
 ■ブラックバスの移植と河川改修が河川性魚類群集に及ぼす
  複合的影響について
 ■河畔林の伐採がニジマスと在来サケ科魚類に及ぼす異なる影響について



 北海道の胆振地方では、移入種であるニジマスやブラウントラウトが分布を拡大し複数の河川では本種が優占種になりつつあります。その結果、在来種であるサクラマスやアメマスの減少が見られる河川もあり、移入種の影響があるのではないかと考えられます。

 北米でも、移入種であるカワマス、ブラウン、ニジマスなどによる捕食、競争、交雑により、在来種カットスロートトラウトの地域的絶滅が報告されています。これら移入種・在来種の資源管理方法として、北米では「積極的な移入種の駆除」および「在来種の保護水面の設定」が平行して進められてきました。このような管理には毎年巨額の予算が計上され執行に移されます。ただし、事前に一般市民を交えた公聴会を開催し、資源管理者側は市民側との対話を重視しています。

 しかしながら、一部の心ない釣り人による魚類の非合法移植は後を絶たず、州によっては数万ドルの罰金を課するところもあり、ある程度の抑止効果はあるものの、抜本的な解決策にはなっていないものと思われます。

「北海道の淡水魚を守る 外来種が在来種および自然生態系に及ぼす影響」
(2001年1月20日、千歳市民文化センター)講演要旨
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