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第1回北海道淡水魚保護フォーラム


ブラウントラウトの分布と生態

鷹見 達也


鷹見 達也
 (たかみ たつや)
 北海道立水産孵化場増毛支場、増毛町在住

[主な著書]
 ■「北海道におけるニジマスとブラウントラウトの移殖放流とその問題点 北米での研究結果をもとに在来サケマス類の将来を考える」Angling,No.143,廣済堂出版  (1999) 。

[最近思うこと]
 ■ブラウントラウトが生態系に与える影響
 ■北海道におけるブラウントラウトの分布と生活史


 
 ニジマスやブラウントラウトといった外来種の北海道における分布や生態を調べています。

 現在、東京農業大学生物産業学部と共同で、千歳川支流の紋別川でブラウントラウトの調査を行っています。この川では、1980年代後半にブラウントラウトが生息するようになったといわれていますが、長さ18kmほどの紋別川流域で生息尾数を推定したところ、ブラウンの生息尾数は在来種のアメマスよりも明らかに多く、特に下流域でブラウンが目立ちました。

 紋別川でアメマスとブラウンの食性を調べたところ、アメマスの食性がブラウンの存在によって影響を受けているらしいことも分かりました。

 北海道沿岸では降海型のブラウントラウトが何例か見つかっています。2000年9月にはこれまで生息が確認されていない保護水面の厚田川でも、降海型ブラウンの溯上が見られました。今後、河川型だけでなく降海型のブラウントラウトの生態も詳しく調べ、その分布の拡大や生態系への影響も明らかにする必要があると思います。


「北海道の淡水魚を守る 外来種が在来種および自然生態系に及ぼす影響」
(2001年1月20日、千歳市民文化センター)講演要旨
(C)2001 Tatsuya Takami, All rights reserved.