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第1回北海道淡水魚保護フォーラム


菊池 基弘


 菊池 基弘 
(きくち もとひろ)
  千歳サケのふるさと館学芸員、千歳市在住

 [最近思うこと]
  ■支笏湖生態系に及ぼすニジマスとブラウントラウトの影響
  ■希少淡水魚の水槽内繁殖マニュアルの作成
  ■千歳川生態系のモニタリング



 支笏湖には在来の魚類として、アメマスとハナカジカしかいなかったといわれています。しかし現在では、魚食性の強さが指摘されているブラウントラウトなど、10種類以上もの魚類が確認されています。そうした現状に危機感をおぼえた釣り人の声に後押しされ、北海道東海大学の帰山教授の研究グループと支笏湖における外来種の調査を始めています。
 まずはニジマスとブラウントラウトの「エサ」をめぐる関係を明らかにするため、支笏湖と美笛川において採集したブラウントラウトとニジマスの外部形態や胃内容物を比較しました。すると、ニジマスは流れ生活に適した体形を示し、表中層に多く分布する流下動物や陸生落下昆虫を主なエサとしているのに対し、ブラウントラウトは底生生活に適した体形を示し、底生動物や魚類をエサとしている場合が多く見受けられました。特に湖内においてはイトヨやアメマスを中心とする強い魚食性を示し、湖の魚類群集に大きな影響を与える可能性が考えられます。
  2000年度は、標識放流により生息個体数の推定ならびに美笛川における移動状況の調査を始めています。美笛川や支笏湖で標識がついた個体を捕獲した場合、お手数ですが標識の番号、捕獲した日時、場所、方法、捕獲後の処置とできれば体長をご連絡くださるよう、お願いいたします。
     千歳サケのふるさと館 TEL 0123-42-3001 / FAX 0123-42-3001
      E-mail: sake@city.Chitose.Hokkaido.jp

「北海道の淡水魚を守る 外来種が在来種および自然生態系に及ぼす影響」
(2001年1月20日、千歳市民文化センター)講演要旨
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